フェアトレードジャパンによると、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」と定義づけています。
さらにフェアトレードは、対話、透明性、敬意を基盤とし、より公平な条件下で国際貿易を行うことを目指す貿易パートナーシップである。
特に「南」の弱い立場にある生産者や労働者に対し、より良い貿易条件を提供し、かつ彼らの権利 を守ることにより、フェアトレードは持続可能な発展に貢献する。
フェアトレード団体は(消費者に支持されることによって)、生産者の支援、啓発活動、 および従来の国際貿易のルールと慣行を変える運動に積極的に取り組む事を約束すること、としています。
私の考えるフェアトレードも同じです。
工場側、職人達、そして弊社のような輸入販売業者が同じ目線でより良い商品について考えることにより、自然とアイデアも生まれてきます。
だれかだけが多くの利益を搾取すれば、そこに強制されているという感情が生まれ、良いアイデアも生まれないだけでなく、仕事への意欲も削がれてしまい良い商品の生産に繋がらないでしょう。
商品に関わる者達が同じ目線で生産と販売を考えることは、なにより消費者の皆さんの共感を得ることができフェアトレードの意味に沿うビジネスとなるのではと考えます。
さらに私はフェアトレードの持つ意味に個人的に追加したい事項があります。
それは、国民を弾圧する独裁政権の資金源になっていないこと。また、その利益が紛争の資金に使われないことです。
自由なビジネスには程遠い環境で石鹸作りをしていました。
今、トルコで体験している平等で自由な石鹸作りは、いつか民主的なシリアになった時に必要とされるビジネスの姿勢だと職人達は考えています。
一日でも早い民主的なシリアに生まれ変わることを祈っています。