トルコ在住のシリア人の運命がかかった

5月28日、トルコ大統領選挙の投票が行われ、5月29日未明に現職アルドアン氏がトルコ大統領に再選されました。

この選挙はトルコに住むトルコ人だけでなく、トルコ在住のシリア人にとって彼らの運命がかかった重要な選挙でもありました。
野党の候補者は「シリア人を直ちにシリアに帰還させる」というスローガンを第一に掲げ、町の通りにそのスローガンが書かれたのぼりまで作り選挙活動をしていました。
野党候補の当選は、シリア人、大人から子供まで、現シリア政権の恐怖政治下に強制生還され投獄や拷問、虐待を受けることを意味します。
この選挙期間中、シリア人たちはそのスローガンを見ながら生活していたのです。
どれだけ恐怖を感じていたことでしょう。

アルドアン氏再選により当面、シリアに強制的な送還を避けることができ、私共が輸入しているアレッポの石鹸職人たちを含むトルコ在住シリア人たちは
大きな喜びと共に安心を得ることができました。
心からトルコの民主主義に感謝するとともに祝福したいと思います。

この選挙は世界中が注目する戦いでした。
私共も開票を早朝まで見守りアルドアン氏再選をとても嬉しく思います。
残念ながら日本での報道は少なく主に海外メディアから情報を得ていましたが、
ある海外メディアでは2つのAIを用いて選挙結果を予測させるなどいろいろな角度から
選挙の行方を注視していました。
因余談ですが、2つのAI予測でアルドアン氏再選を予測。
得票率は約55％程度で実際の数字との差は数パーセントで、
実際の結果と大きく違いがなかったことに、AIの力を実感。

トルコの投票所の様子をSNSなどで見ていましたが、
日本では見ることが出来ないとても興味深い映像を紹介します。
どうして選挙に行かないの？と言われそうです。