アサド政権の軍隊にはどのような人たちが参加しているのか
アサド政権の軍隊(正式にはシリア・アラブ軍)は、内戦開始以降も一定の人員を維持していますが、長期にわたる紛争と厳しい戦況の中で、以下のような状況にあります。
1. 人員補充の現状
徴兵制度:
アサド政権は徴兵制を維持しており、18歳から42歳までの男性を対象に強制的に軍に召集しています。一部の若者は徴兵を避けるために国外に逃れるケースも多く、これがシリア国内外の難民問題を悪化させています。
志願兵と契約兵:
経済的困窮や失業率の上昇により、一部の人々が志願兵や契約兵として軍に参加しています。これには、経済的な報酬を目的とする者も含まれます。
民兵の活用:
アサド政権は、正規軍の不足を補うため、シリア国内外の民兵組織を積極的に活用しています。例として、シリアの「国防部隊」(NDF)や、イランの支援を受けたシーア派民兵が挙げられます。
2. 外部支援による人員補充
イランとヒズボラの関与:
イランはアサド政権を支援し、イラン革命防衛隊やシーア派民兵をシリアに派遣しています。特に、レバノンのヒズボラが戦闘に大きく貢献しており、これによりアサド政権の軍事力が補強されています。
ロシアの役割:
ロシアは主に空軍支援や軍事顧問を提供していますが、シリア政府軍の再編や訓練も支援しており、人材不足の緩和に寄与しています。
3. 離脱者と課題
脱走者の増加:
内戦の初期から、アサド政権の軍からは多くの脱走者が出ており、その一部は反政府勢力や自由シリア軍(FSA)に合流しました。これが軍の人員確保を困難にしています。
士気の低下:
長期的な紛争による戦闘疲労や、劣悪な待遇、経済的困難から、軍内部では士気が低下していると報告されています。
4. 民間人の強制動員
一部の地域では、政権が軍の人員不足を補うために民間人を強制的に動員する例も見られています。これにより、反発や抵抗運動が発生することもあります。
まとめ
アサド政権の軍隊は徴兵制と外部支援により人員を維持していますが、長期的な紛争による人員不足や士気の低下に直面しています。また、民兵や外国勢力の関与が軍事活動を支える重要な要素となっています。しかし、これらの補完措置だけでは根本的な人員問題を解決するのは困難で、内戦の継続により状況は不安定なままです。
一方で反対勢力にはどんな人が参加しているのか
シリア内戦における反対勢力は多様な背景を持つ人々で構成されており、それぞれの動機や目的によって異なるグループに参加しています。以下に、主な反対勢力の構成と、どのような人々が参加しているのかを説明します。
1. 自由シリア軍(FSA)
背景
自由シリア軍は、2011年にシリア政府軍からの脱走兵や民間人が中心となって結成された武装組織です。アサド政権に対する最初の大規模な反対勢力でした。
初期の目標は、アサド政権の打倒と民主化の実現でした。
参加者
元政府軍兵士: アサド政権の軍を脱走した兵士や将校が中心。
一般市民: 政府の弾圧に反発する農民、労働者、学生など、多様なバックグラウンドの人々。
地方の部族民: 特定の地域や部族の支援を受ける形で参加。
2. イスラム主義勢力
シリア内戦が長引く中で、イスラム主義を掲げるグループが台頭し、反対勢力内でも重要な位置を占めるようになりました。
ハヤト・タハリール・アル=シャーム(HTS)。
参加者:
イスラム主義を信奉する若者: アサド政権を倒し、イスラム的な国家を目指す志を持つ人々。
地元住民: 経済的困窮による強制参加者。
3. クルド勢力クルド人民防衛隊(YPG)
背景: クルド民族主義を掲げる勢力で、北東シリアを中心に活動。イスラム国(ISIS)との戦いで有名。
参加者:
クルド人住民: クルド民族の自治を目指す地元の若者や女性。
外国人志願兵: 欧米から来た義勇兵も参加し。
4. 民間防衛組織
内戦が激化する中で、特定の地域や村を守るために地元の自衛団が結成されるケースもあります。
参加者は主にその地域の住民であり、宗教や部族に基づくつながりが強い。
次回はパート4掲載します。
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