トルコに避難し4回目のクッキングシーズンとなりました。
今シーズンの原料の買い付け、クッキングも順調に進み、予定では来年秋以降に日本へ輸出されます。
石鹸の仕上がりもよく、当社分の石鹸が出来上がり自然乾燥までの工程まで進むとホッとします。そして同時に4年前、家や財産を捨て何とか家族の命を守りたい一心でアレッポからトルコに逃れてきた当時の話を思い出します。
この時の彼らの絶望感は石鹸の話ができないほど痛ましい状況でした。 想像もできない程の困難を乗り越え努力を重ね、石鹸を作り続けている職人さん達に改めて感謝し、こうして日本の皆さんにシリア伝統の石鹸を届けることができることに喜びを感じています。
アレッポの石鹸職人たちの生活は少しずつトルコに慣れ、彼らの住むガジアンテプにはアレッポなどから避難したシリア難民が多く、最近では自力で雑貨店やレストラン等を開業する人々も多く、私にとってもトルコに居ながらにして故郷のシリアの雰囲気を感じることができる街です。
いつの日かシリアに戻れる日が来ることを祈ります。