
今年のラマダン(断食月)が始まりました。
3/1~3/30(地域により1日程度異なります。)の間、日の出から日没までの飲食を断ちます。
イスラム教徒の多い国々ではラマダン月が始まる前から日没後の食事(イフタール)の準備に追われ市場などもラマダン月の空気一色です。
特にシリアはアサド政権崩壊後初めてのラマダン月なので、いつもよりお祭り感にあふれる断食月のようです。
ラマダン月に入ると、断食初日が葛藤の日で、飲食しないことよりも、頭痛や倦怠感に見舞われることが辛く断念しそうになります。
頭痛薬を飲みたくなるのですがそこを何とかやり過ごして我慢し、やっと日没を迎えると、水を飲みナツメヤシを1粒食べたときは、自然と健康であることへの感謝の気持ちになります。
そのあと待ちに待ったイフタールは家族で楽しむことが多いですが、国によってはモスクや大きな広場で食事が提供されることもあり「同じ釜の飯」を共に分け合うという体験もできるのがラマダン月のよいところだと思います。
最近では「ファスティング」と言われ、健康に良いと言われ様々な形での断食が注目されていて断食が再認識されていることがちょっと嬉しくもあります。
1400年前から行われてきた断食月間ラマダン月。
一月終わってみると何とも言えない充実感と「自分にもできる」という自信が持てる気がしています。 ※あくまで個人の感想ですが。