●石鹸の色味に関して●

最近、「石鹸の色が薄い」というコメントをいただきました。これについて、当社の見解をお伝えします。

石鹸の変色について

アレッポの石鹸は時間の経過とともに酸化し、徐々に茶色くなります(一般的に「熟成」と呼ばれる)。この変色には以下の要因が関係します。

  • 保管環境:温度・湿度・風通し・直射日光の影響
  • 原料の色:オリーブオイル(緑色)、ローレルオイル(暗緑色)が影響
  • 重金属の含有量:銅や鉄が多いと変色が進む

重金属と石鹸の色の関係

当社が外部機関に依頼した検査では、重金属値が高い石鹸ほど色が濃く、低いと色が薄いことが確認されています。

  • 原料(オリーブオイル・ローレルオイル)の検査では重金属は検出されず(4ppm未満)。
  • 製造機械などからの影響で、最終的な石鹸には6~120ppm程度の重金属が含まれる。

石鹸の色=熟成度ではない

「色が濃い=熟成した良い石鹸」と言われることがありますが、重金属量が影響しているため、一概には言えません。逆に、色が薄いからといって熟成していないわけでもありません。

当社の石鹸について

当社の石鹸は、自然に変色した薄い茶色です。これは重金属値が低く、不必要な金属成分を加えていない証拠です。
どうぞ安心してお使いください。