アレッポの石鹸の産地


アレッポの石鹸の話


石鹸の保管方法 ~ アレッポの石鹸の原料について ~

アレッポの石鹸の成分は主にオリーブオイルとローレル(月桂樹)オイルです。

オリーブオイル
アレッポタイプの石鹸に使われているオリーブオイルは種まで搾ったオイルです。
そのオイルは緑色で石ケン化しやすく、ビタミンやスクワレンを多く含んでおり、
実と種の成分をより含んでいる為、石鹸の原料としてとても向いているのです。

肌に良いとされる成分として挙げられる代表的なもので、保湿効果のあるグリセリン、スクワレン、
活性化を助けるビタミンA、ビタミンEなどがありますが、これらの成分がオリーブオイルには含まれており、
洗った後のお肌にしっとり感をもたらしてくれるのです。


ローレル(月桂樹)オイル
ローレル(月桂樹)もまた地中海を代表する植物。
生産地域はローレルが広く自然自生していたトルコやシリアなどの地域で、
現在多くのローレルオイルを生産しているのはトルコと言われています。

ローレルの実からとれる暗緑色のローレルオイルは、肌にも良く香りも良い為、
この地域の石鹸の原料として用いられるようになり、その原点は昔の人々のアイデアからでした。

ローレルの葉はその特有な芳香成分から食材の臭み消しや料理の風味づけに用いられ、食欲増進の効果があり、
ローレルの実から採れるオイルは、皮膚病の薬や芳香剤として使われ、
大量に生産できないため限定的に大切に使われてきました。

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~ 釜焚き製法 ~

石鹸の発祥地であったアレッポは、アレッポの石鹸の産地としても知られるようになったことで大量に生産することが必要となります。
それを可能にしたのが釜焚き製法でした。
釜焚き製法は、原料のオイルとアルカリを一つの鍋に大量に入れ、鍋の下から加熱し原料をじっくりかき混ぜ、
その後大きな型に流し込んで石鹸を作る製法です。

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~ アレッポ石鹸の見分け方 ~ barakat_factory

アレッポの石鹸の見た目は茶色で四角い形をしていて、一見どれも同じ石鹸に見えます。
それがアレッポの石鹸の一番の個性でもあります。
アレッポには多くの石鹸工場があり、どの工場で作られた石鹸であるかを判別するため石鹸には必ず刻印が押されています。

包装や容器が現在のように豊富になかった時代から刻印を押すことが義務付けられ、そして工場主達は代々その刻印を引き継いできました。

シリアのアレッポでは様々なメーカーのアレッポ石鹸が店先に並べられ、売られています。
どの店も半分にカットされた各メーカーの石鹸が見本として置かれ、お客さん自身が香りと乾燥具合を確かめてから購入するというスタイルが一般的となっています。



アレッポの石鹸の産地

アレッポ図

~ アレッポの危機によりトルコに避難 ~

2011年にシリア紛争となり多くのアレッポの石けんの工場が破壊され、大半のメーカーは生産をやめた中で、
一部は国内の安全な海岸の近くを生産地とし、残りのメーカーは難民の道を選びました。

現在、当社が販売するアレッポの石鹸工場はトルコ南東部に位置するガジアンテップ町にあります。
オリーブの産地であったことから昔から石鹸工場もたくさん点在し、現在も手作り石鹸がどのお土産屋さんで売られています。
また、この町の近くの村々には自生するローレルの群落があちこちにあり、ローレルオイルを生産する農家がたくさんあります。

ガジアンテップは石鹸作りに必要な条件が揃ったアレッポの石鹸職人にとってはベストな土地でした。
熟練した石鹸職人の技術と良質な原料、伝統的な釜焚き製法によってオリーブとローレルの石鹸は作られています。




~ アレッポの石鹸職人達はどこへ ~ barakat_factory

この頃、多くのアレッポ市民は国内に留まるか国外に避難するかの二つの選択を迫られ、アレッポの石鹸職人達もやむを得ずアレッポから避難しました。

国外に避難することで弾圧から逃れる者、国内の安全な海岸近くに移転する者等に分かれました。
国外に避難する際は、飛行機を利用できる訳ではなく殆どの人々が車を使い、車を持たない人は徒歩で国境を超えました。
小さな子供やお年寄りが同伴する家族は、一番近いトルコに避難したケースが多かったようです。
当社の石鹸を製造するバラカート社の人々もトルコを選びましたが、ヨーロッパに渡った石鹸職人もいました。


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トルコでの避難生活が始まると、たくさんのアレッポの石鹸職人達がトルコに避難していることを知りました。
バラカート社を始め、どの石鹸職人も家族を支えなければなりません。
自分達に出来るのはシリア伝統のアレッポの石鹸を作り続ける事と立ち上がり、自力で石鹸工場を設立。
トルコには石鹸作りに必要な原料があり、気候もアレッポと殆ど違いがなく石鹸作りに適していたことは幸運でした。

現在では、アレッポの石鹸職人の工場はガジアンテップに6軒程あります。
バラカート社同様、自力で工場を再開させています。




~ バラカート社ナデル代表より ~ バラカート社長と長男とガザール

故郷のアレッポから避難し5年。
当時は、家族と共に安全な場所に逃げることだけを考え、身一つの状態でトルコに避難しました。
家族と共に生き長らえ、こうして石鹸を作ることができることは本当に幸運なことです。
これはトルコの皆さんの理解と協力が私たち難民を支えてくれたことの証です。
決して私たち難民の力だけでは成しえることはできませんでした。
心より感謝しています。
また、こうして私たちの石鹸が日本の皆さんに愛されていることに生きがいを感じています。
これからも愛される石鹸であり続けるよう私たち石鹸職人たちも日々努力して参ります。

母国では、戦闘が続き弱い立場の市民が更に辛い立場に追いやられている現状はやり切れない思いです。
平和で民主的な国に生まれ変わる事を祈ります。




~ 高品質な製品作りの為に ~ アレッポの石鹸の原料検査

日本のマーケットは、非常に厳しい製品基準を求められるため品質管理は大変重要な点です。
バラカート社の石鹸工場では原料に使われているオリーブオイルとローレルオイルは最高品質の物だけを使用しており、保存料・着色料・防腐剤・香料・金属封鎖剤等は一切無添加です。
原料であるオイルの品質検査、製造、保管の各工程での管理を徹底しており、安全で高品質の石鹸を製造しております。

写真:検査技師によって石鹸の原料となるオイルの色、香り、粘度、酸味、水分量、異物等をチェックします。




~ 日本のクロスロードトレーディング社へ ~ アレッポの石鹸の原料検査

出来上がった石鹸は自然乾燥期間を経て検品、包装され、これらの工程が全て終了したのち日本に向けて輸出されます。
トルコのガジアンテプにあるバラカート社の石鹸工場から近い港、メルシーン港から船で輸出され、マレーシアを経由し、約一か月の期間を経て日本に輸入されます。
輸入された後は当社で全ての石鹸の金属検査を行い、次に外部検査機関によって成分分析を行います。
その後当社のスタッフによって石鹸一つづつ検品を行い、最終的に全ての段階をクリアした商品のみが出荷されます。

安全で高品質な商品を安定してご提供できるように、当社ではこうした品質検査を徹底して行っています。




~ 国際規格ISO 9001を取得 ~ barakat_sign

バラカート社は2016年に国際規格ISO 9001を取得しています。

ISO 9001は品質マネジメントシステムに関する国際規格で一貫した製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させるためのマネジメントシステムに関する国際規格です。

最も普及しているマネジメントシステム規格であり、全世界で170ヵ国以上、100万以上の組織が利用しています。
規程や手順、そしてこれらを実際に運用するための責任・権限の体系が、「マネジメントシステム」と呼ばれます。言い換えれば、マネジメントシステムとは、目標を達成するために組織を適切に指揮・管理する「仕組み」のことであるといえます。
「ISOマネジメントシステム規格」はこういった組織の「仕組み」に関する国際的な基準を示したものです。

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NHK総合 の取材を2016年受けた時の写真。
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NHK BS 世界のトップニュースの取材を2016年受けた時の写真。
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